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ドル・円は小じっかりの展開か、米CPIは伸び拡大の予想

[今日の海外市場]
 今日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの展開を予想したい。米インフレ指標の上昇が見込まれ、連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ観測の再燃でドル買い基調に振れそうだ。また、英中銀金融政策委員会(MPC)の政策決定を受けたポンド・円に連れ高する可能性もある。
 前日の海外市場では、米株式主要指数の最高値更新や米長期金利の持ち直しを背景にドル買いが強まり、ドル・円は一時110円69銭まで上昇した。特に、大型ハリケーンの被害が当初見込みより大幅に縮小するとの観測から、米国債売りで10年債利回りは2.2%付近まで持ち直し、ドルを押し上げたようだ。また、トランプ政策の目玉である税制改正論議が、野党との協議により進展する見通しもドル買い余地を広げた。ある短期筋は「北朝鮮問題への過度な警戒の後退による円売りからドル買いに地合いが変わった」と指摘する。
 一方、13日に発表された米国の8月生産者物価指数(PPI)は、コア指数も含め予想を下回ったが、7月のマイナスからプラスに転じたことが好感された。今晩は21時半発表の8月消費者物価指数(CPI)が注目され、予想通りなら連邦準備制度理事会(FRB)による金融正常化が意識され、ドル買いを誘発しそうだ。市場コンセンサスは前年比+1.8%と、7月の+1.7%から小幅上昇が見込まれる。ただし、コア指数は5月から7月の前年比+1.7%を下回る+1.6%となる見通し。1月の+2.3%をピークとした伸びの鈍化が意識されれば、ドル買いは弱まろう。
 米CPIの発表に先立ち、今晩は英中銀の政策決定も注目される。政策金利は据え置きの公算だが、票決の内容が7対2から6対3に反対票が増えれば、早期利上げをにらんだポンド買いが強まりそうだ。英中銀の利上げ時期は、実際には来年以降とみられるものの、英中銀は景気回復が前倒しされれば利上げに踏み切るスタンスを示しており、MPCでの議論の内容によっては早期利上げ観測が高まりそうだ。それを受けてポンド・円が強含んだ場合には、ドル・円上昇の一因となる可能性もあろう。(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・4-6月期経常収支(予想:-880億ランド、1-3月期:-910億ランド)
・20:00 英中銀金融政策委員会(金融政策は据え置き予想)
・20:00 英中銀金融政策委員会の議事要旨発表
・21:30 米・8月消費者物価指数(前年比予想:+1.8%、7月:+1.7%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:30.0万件、前回:29.8万件)

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