来週のユーロ「もみあいか、米経済指標改善でドル買い戻しも」
[ユーロ]
「もみあいか、米経済指標改善でドル買い戻しも」
来週のユーロ・ドルはもみあいか。欧州中央銀行(ECB)の金融正常化への期待は持続しているものの、通貨当局者のユーロ高けん制発言などで上昇は抑えられそうだ。トランプ米政権の保護主義的な通商政策への懸念や人事に関する不透明感を意識してドルは買いづらいが、米経済指標が予想を上回った場合はドルの買い戻しが活発となる可能性がある。
・予想レンジ:1.2200ドル−1.2400ドル
「もみ合いか、アジアの政治リスク後退を好感も」
来週のユーロ・円はもみあいか。ECBの金融正常化への思惑は後退していない、ECBの慎重姿勢でユーロ買いは限定的となりそうだ。一方で、米中貿易戦争の回避や米朝の緊張緩和でリスク選好的な円売りが見込まれる。また、日本の政治情勢の不透明感は払しょくされつつあり、リスク回避の円買いは後退する見込み。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・3日:2月失業率(予想:8.5%、1月:8.6%)
・4日:3月消費者物価指数速報(前年比予想:+1.4%、2月:+1.2%)
・5日:2月生産者物価指数(前年比予想:+1.5%、1月:+1.5%)
・5日:2月小売売上高(前月比予想:+0.6%、1月:−0.1%)
・予想レンジ:129円00銭-132円00銭