【見通し】週間為替展望(ポンド/加ドル)-BOC、来週の利上げは?

◆ポンド、CPI発表も離脱交渉の不透明感で上値は重いか
◆加ドル、NAFTA再交渉への懸念が重し
◆BOC、来週の会合で追加利上げに踏み切るか
(国際金融情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 147.50-153.50円
加ドル円 87.50-91.50円

1月15日週の展望
 ポンドの上値は重いか。昨年12月の欧州連合(EU)首脳会議で英国とEUが離脱条件で合意し、移行期間の設定や通商協議などの第2段階へ進めることが承認された。「ハードブレグジット」は避けられるとの見方が広がったものの、アイルランド国境の取り扱いなどでは具体的な計画の策定を先送りするなど、離脱交渉をめぐる不確実性は依然として高く、足もとでポンドは方向感に欠けている。
 ポンドは離脱交渉次第との相場展開は変わらず、EU離脱に絡んだ英政治リスクも警戒される。離脱交渉の一番重要な段階に入り、メイ首相は新年早々に政権の再起動を目指し内閣改造を発表した。ハモンド財務相やデービスEU離脱担当相、ジョンソン外相など重要閣僚は全員留任したものの、2人の閣僚が首相の提案する人事を拒否するなど混乱を露呈した。離脱交渉をめぐり、与党内でも対立が強い中、メイ首相の政権運営への不安感は払しょくされておらず、メイ政権の動向は今後もポンド相場の懸念材料となりそうだ。
 離脱をめぐる先行き不透明感が根強く、英景気は個人消費や設備投資が低迷している。英11月鉱工業生産は前月比+0.4%と、同セクターの大半を占める製造業が好調で前月から上昇率が加速した。一方で、英商工会議所(BCC)が公表した四半期企業調査によると、昨年第4四半期も企業が投資を手控えていることが明らかになった。製造業は好調も、サービス部門の伸びが低調で、内需や輸出が減速した。来週は12月消費者物価指数(CPI)など、インフレ指標の発表が予定されている。11月CPIは前年比+3.1%と約6年ぶりの高い伸びとなった。イングランド銀行(BOE)はインフレ圧力が2017年にピークアウトすると見込んでいるが、原油価格の持ち直しやポンド安などの物価押し上げ圧力も根強く、BOEの目標を上回る伸びが続く可能性がある。BOEは景気低迷と物価高に挟まれ、難しい舵取りは今年も続きそうだ。
 加ドルは上値が重いか。加政府は米国の相殺関税や反ダンピング(不当廉売)関税の適用の在り方を巡って世界貿易機関(WTO)に提訴したことを明らかにした。23日からの北太平洋条約機構(NAFTA)の第6回再交渉を控え、米加の対立がエスカレートしている。加政府当局者は第6回交渉に合わせて、トランプ米大統領はNAFTA離脱を表明するとの見解を示しており、加ドルの重しになっている。

1月8日週の回顧
 円買いが優勢。日銀が長期国債買い入れ額を減らしたことを受けて、金融政策の正常化に向けた動きが進むとの思惑が高まったことを背景に、ポンド円は150円前半、加ドル円は88円半ばまで下落した。中国が米国債の購入ペースを落とすとの報道もドルの重しとなったが、ポンドドルは離脱交渉の不透明感が上値を圧迫し、1.35ドル台で伸び悩んだ。原油高・カナダ銀行(BOC)の利上げ思惑が支えとなり、加ドルは買いが先行するも、米国のNAFTA離脱懸念で失速し、ドル/加ドルは1.26加ドル近辺までドルの買い戻しが進んだ。(了)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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【見通し】週間為替展望(ポンド/加ドル)-BOC、来週の利上げは?

◆ポンド、CPI発表も離脱交渉の不透明感で上値は重いか
◆加ドル、NAFTA再交渉への懸念が重し
◆BOC、来週の会合で追加利上げに踏み切るか
(国際金融情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 147.50-153.50円
加ドル円 87.50-91.50円

1月15日週の展望
 ポンドの上値は重いか。昨年12月の欧州連合(EU)首脳会議で英国とEUが離脱条件で合意し、移行期間の設定や通商協議などの第2段階へ進めることが承認された。「ハードブレグジット」は避けられるとの見方が広がったものの、アイルランド国境の取り扱いなどでは具体的な計画の策定を先送りするなど、離脱交渉をめぐる不確実性は依然として高く、足もとでポンドは方向感に欠けている。
 ポンドは離脱交渉次第との相場展開は変わらず、EU離脱に絡んだ英政治リスクも警戒される。離脱交渉の一番重要な段階に入り、メイ首相は新年早々に政権の再起動を目指し内閣改造を発表した。ハモンド財務相やデービスEU離脱担当相、ジョンソン外相など重要閣僚は全員留任したものの、2人の閣僚が首相の提案する人事を拒否するなど混乱を露呈した。離脱交渉をめぐり、与党内でも対立が強い中、メイ首相の政権運営への不安感は払しょくされておらず、メイ政権の動向は今後もポンド相場の懸念材料となりそうだ。
 離脱をめぐる先行き不透明感が根強く、英景気は個人消費や設備投資が低迷している。英11月鉱工業生産は前月比+0.4%と、同セクターの大半を占める製造業が好調で前月から上昇率が加速した。一方で、英商工会議所(BCC)が公表した四半期企業調査によると、昨年第4四半期も企業が投資を手控えていることが明らかになった。製造業は好調も、サービス部門の伸びが低調で、内需や輸出が減速した。来週は12月消費者物価指数(CPI)など、インフレ指標の発表が予定されている。11月CPIは前年比+3.1%と約6年ぶりの高い伸びとなった。イングランド銀行(BOE)はインフレ圧力が2017年にピークアウトすると見込んでいるが、原油価格の持ち直しやポンド安などの物価押し上げ圧力も根強く、BOEの目標を上回る伸びが続く可能性がある。BOEは景気低迷と物価高に挟まれ、難しい舵取りは今年も続きそうだ。
 加ドルは上値が重いか。加政府は米国の相殺関税や反ダンピング(不当廉売)関税の適用の在り方を巡って世界貿易機関(WTO)に提訴したことを明らかにした。23日からの北太平洋条約機構(NAFTA)の第6回再交渉を控え、米加の対立がエスカレートしている。加政府当局者は第6回交渉に合わせて、トランプ米大統領はNAFTA離脱を表明するとの見解を示しており、加ドルの重しになっている。

1月8日週の回顧
 円買いが優勢。日銀が長期国債買い入れ額を減らしたことを受けて、金融政策の正常化に向けた動きが進むとの思惑が高まったことを背景に、ポンド円は150円前半、加ドル円は88円半ばまで下落した。中国が米国債の購入ペースを落とすとの報道もドルの重しとなったが、ポンドドルは離脱交渉の不透明感が上値を圧迫し、1.35ドル台で伸び悩んだ。原油高・カナダ銀行(BOC)の利上げ思惑が支えとなり、加ドルは買いが先行するも、米国のNAFTA離脱懸念で失速し、ドル/加ドルは1.26加ドル近辺までドルの買い戻しが進んだ。(了)

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