米3月の利上げ確率上昇

 市場は3月の利上げを織り込み始めた。米国の金利先物市場での3月の利上げ確率は46%と、14日の30%前後から上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレンFRB議長が14日の議会証言で、「次回の会合でFRBの2つの責務である雇用やインフレで進展具合を見直し、進展していればさらなる利上げが適切となる」と3月会合での利上げを除外しなかったことが背景となる。
さらに、インフレが上昇したことや小売売上高が予想を上回る堅調な結果となったことも3月の利上げ観測を強めた。米労働省が15日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前月比+0.6%と予想外に12月+0.3%から上昇し2013年2月以降4年ぶりの大幅な上昇となった。前年比でも+2.5%と、市場予想の+2.4%を上回り2012年3月以降5年ぶりで最大の伸びを記録。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比で+2.3%と低下予想に反して12月+2.1%から上昇し昨年8月来で最高となった。前日に発表済みの1月の生産者物価指数(PPI)も予想を上回った。
米国経済の7割を消費が占めるため注目された小売売上高の1月分も予想を上回る堅調な結果となった。国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車、建材、食品、サービスステーションの売り上げを除いたコントロールグループの売上高は12月に続き前月比+0.4%とやはり予想の+0.3%を上回った。ゴールドマンサックスのエコノミストは良好な小売りの結果を受けて、1−3月期のGDP予想を従来の予想から0.2%ポイント引き上げ2.1%成長とした。
ボストン連銀のローゼングレン総裁はニューヨークでの講演で、一段と早い利上げが必要になる可能性を指摘。年内、3回以上の利上げの可能性もあるとした。ローゼングレン総裁は2017年のFOMC投票権を有さない。