ユーロ/ドル 20日線までの戻りは覚悟すべき

ユーロ/ドルは28日に、民主党の大統領候補クリントン氏の私用メール問題について、米連邦捜査局(FBI)が再捜査すると発表した事を受けてドル売りが進行。一時は1.1000ドル付近まで迫りました。

ただし、この件については、FRBの言う「関連が疑われる新たな電子メール」というのが、クリントン氏の側近の夫であるウィーナー元上院議員に対する捜査(未成年者に送ったとされる猥褻なメッセージ)の中から発見されたという、やや疑問の残る発表であり、ここからすぐにクリントン氏を不利にする材料が出続けるとは考えにくいところです。

とはいえ、この報道によってトランプ氏の支持率がクリントン氏に肉薄しており、「トランプ大統領実現リスク」が高まっている事は確かなため、しばらくはドル売りが続く可能性があります。

前述のように疑わしい内容ではあるため、そこまで積極的にドルが売り続けられる事はないにしても、少なくとも20日移動平均線(執筆時点:1.10137ドル)付近までの上昇は覚悟しておくべきでしょう。
 
もっとも、先週末のFBIの再調査の件を米国民が冷静に消化し、クリントン氏とトランプ氏の支持率が再び乖離幅を拡大する様子を見せれば、リスク警戒感が薄まり、ユーロ/ドルは再び下落基調へ回帰するものとみています。