【見通し】週間為替展望(ポンド/加ドル)-利下げ見送りでもポンド重いか

◆BOE、利下げ見送ってもポンドの下値警戒感は続くか
◆英EU離脱交渉、移民問題は簡単にクリアできそうもない
◆加ドル、追加緩和への警戒感が残る
(国際金融情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 121.00-131.00円
加ドル円 75.00-81.00円

10月31日週の展望

 ポンドの下押し警戒感は後退していない。来週の11月3日にはイングランド銀行(BOE)金融政策委員会(MPC)による金融政策発表や同議事録、四半期インフレ報告の公表も予定されている。週前半には10月のPMIが発表される予定で、結果が政策決定に影響を与える可能性もある。BOEは9月のMPCで11月利下げに含みを残したが、懸念したほど景気は悪化せず、来週のMPCで利下げは見送られる可能性もある。今週の議会証言でカーニーBOE総裁は、来週の会合で最近のポンド安が議題になるのは確実で、金融政策の決定にポンド安を考慮すると述べた。ただ今回、追加緩和が見送られても、年内の追加利下げの可能性が残されていることや市場の「ハードブレグジット」への警戒感の強さを考慮すると、ポンドの反発は限られるだろう。日銀や欧州中央銀行(ECB)とは対照的に、カーニー総裁はマイナス金利の導入に消極的で、BOEに利用できる手段は限られている。景気浮揚に向け財政政策の役割が期待されており、11月23日の財政報告も注目される。

 メイ首相は、良好な通商をめぐる合意と移民削減は二元論になっていないため、欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」に英国が向かっているとの見方は正しくないとした。英国の金融サービス部門に対する重要性を認識しており、欧州連合(EU)離脱にあたり何を優先させるか同部門と協議を重ねていることも明らかにした。英国民投票後にポンドは20%近く急落したものの、EU単一市場へのアクセスよりも移民制限を重視する英国民の姿勢に変化は見られず、メイ首相の戦略が国民感情に沿っている。離脱交渉で移民問題がネックになることは間違いなく、英銀行協会(BBA)のアンソニー・ブラウン会長は国内大手銀行が2017年序盤に海外に脱出する準備をしているとの見方を示した。

 加ドルはさえない動きか。原油相場の上昇も一段落し、カナダ中銀(BOC)による追加緩和への警戒感が、加ドルの上値を圧迫しそうだ。ポロズBOC総裁は、一段の緩和は非伝統的な金融政策にもっと接近することを意味し、決断は簡単なものではなく、慎重さが必要との見解を示したが、インフレは昨年半ばからピークアウトが続き、経済成長は鈍いままでBOCのハト派姿勢に変わりはない。EUとカナダが目指していた自由貿易協定(FTA)「包括的経済・貿易協定(CETA)」はベルギーの承認を得られる見込みとなり、合意に向けて進展した。21日に発表された加8月小売売上高は前月比でプラス予想に反して-0.1%となり、9月消費者物価指数は前年比+1.3%と市場予想を下回った。来週の4日には9月貿易収支や10月雇用データの発表が予定されている。

10月24日週の回顧

 ポンドは下げ渋るも、戻りは限定的。市場予想を上回った英7-9月期国内総生産(GDP)を受けた買いも一時的にとどまり、戻り売り圧力は強い。ポンド円は128円台まで小幅上昇したが、ポンドドルは1.22ドル台で上値が重い。加ドルは小動き。加ドル円は78円台を中心に底堅い動きも、ドル/加ドルは1.33加ドル台で加ドルの軟調な動きが続いた。(了)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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