【見通し】株式明日の戦略-軟調でも下げ渋る、動きづらいが仕込むなら今

27日の日経平均は4日ぶりに反落。米国株は堅調に推移したものの、原油安や企業業績への悪化懸念が相場の重しとなった。田辺三菱薬をはじめ、航空電子やLINEが値下がりした半面、朝安で始まった任天堂がプラスに切り返したほか、富士通や古河電が高く、新規上場3日目のJR九州は終値で初めて3000円に乗せた。東証1部の売買代金は、概算で1兆9400億円。業種別では、その他金融、証券が上昇し、海運、空運が軟調だった。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり909/値下がり927と若干売りが優勢。決算に加え自己株取得発表が好感されたオリックスと大京が大幅高。上方修正発表のアドバンテストが買われた。イチケンやユアテックは業績面の好材料と増配発表を手がかりに急伸した。一方、決算が売り材料となったキヤノンが軟調。航空電子や日立化成なども決算失望で大幅安。後場に決算を発表した住友理工や三菱鉛筆が急落した。

 今週の日経平均はここまで3勝1敗。17000円を一度も割り込むことなく、きょうは17400円台をつける場面もあり、静かに上昇の勢いを強めている。きょうも下げたとはいえ、後場に下げ幅を3桁に広げたところでは押し目買いが入った。商いがなかなか増えない点が警戒材料としてくすぶるが、下がらないという事実に加え、売り込む材料にも乏しい。足元で企業決算が日本株全体の下げ要因となっていないことも、マーケットの不透明感を相当程度払しょくしている。今週は大きく動くものは決算銘柄だけといった感が強いが、来週は日銀会合やFOMCなど、特定のセクターや全体市場にも大きく影響を及ぼしそうなイベントが控えている。来週末には10月の米雇用統計が発表されるが、あす発表の米国の7-9月期のGDPが無難な内容→FOMCでは米国の年内利上げの地ならしが進む、という流れになれば、来週は週末にかけて円安進行という展開にも期待が持てる。

 あすに関しては米国のGDP発表を控えていることもあり、動きづらい展開が想定される。きょうの後場にドイツ銀行の決算に関するリリースが投げ込まれ、メガバンクなどが買われる場面があったが、執筆時点の欧州株は軟調で、特段リスク・オンムードが高まっている感はない。ただ、この先のスケジュールを鑑みると、来週はボラティリティが高まる可能性もあり、「閑散に売りなし」で一気に上を試す展開も想定しておく局面。決算もいよいよ集中期に入り、個別の物色材料はこれまで以上に多くなる。まだ動きのおとなしい今が仕込みのタイミングと考える。

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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