【見通し】市場の目=イエレン講演で市場はFOMCハト派トーン見直す

SMBC日興証券 金融経済調査部 シニア債券エコノミスト 嶋津洋樹氏

イエレンFRB議長講演、FOMCに対するハト派過ぎた捉え方を見直す局面に

 FOMC後の会見におけるイエレンFRB議長の発言を、マーケットの大勢はハト派と評価したが、実際はそうでもない。「経済指標次第」と述べているのがメインの内容。物価は目標レンジの2%に達すると基本的に考えている。ただ、市場の混乱の影響は見極めたいとのスタンスだ。
 むしろ経済は安定しており、インフレは予想通り上昇していくだろうとの姿勢を維持。実際にインフレが上昇してきていたところをみて、そうした発言も出ていたとみる。昨日はPCE(コアPCE・個人消費支出デフレーター)がパッとしなかったため、マーケットに少し揺り戻しも入った。しかし原油が足元程度の価格で落ち着いているとすれば、前年比効果がはく落していく。インフレは高まっていくと考えるのが普通だろう。イニシャル・クレーム(新規失業保険申請件数)の動向などからも、労働市場はしっかりしているとわかる。失業率は下がっていく可能性が高い。

 イエレン自体は「経済指標次第」との姿勢は崩さないだろう。しかし、ここ1週間ほどFRB当局者のタカ派発言が相次いだ。FOMCのトーンをハト派的に捉え過ぎていたとの方向性がマーケットに出つつある。今夜のイエレン氏の講演での発言も、従来通りのハト派トーンで受け止められにくくなってきた。
 昨日の弱いPCEを受け、マーケットも多少はハト派寄りに戻しているかもしれない。だが、やはりFOMCの基本的姿勢はニュートラルだという点が確認され、会合直後の捉え方がややハト派寄りすぎたと市場が見直す局面になると思う。

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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